どんな苦痛が自分を動かすか

なかなか変わりたくても変われないと思っていないですか?

何より人は変わらないと思っていないか?

なぜ、そう思うのか

 

人が変わるというのはどういう状態のことをいうのだろうか

 

一つ考えてみよう

 

自分の性格を変えることだろうか

苦手なことを克服することだろうか

自分自身の能力を高めることだろうか

良い習慣を身につけることだろうか

 

そもそも自分が何のために変わりたいと思うのか

 

変わることよりも

今の状況を維持したいと思うだろう

 

我慢できる苦痛くらいなら

 

しかし

一方で人間の強い欲求の中に「自己重要感」がある

 

つまり

「認められたい」や「褒められたい」という欲求

 

身近なところで

「才能がありますね」

「頭がいいですね」

「若いですね」

「きれいですね」

「かっこいいですね」

などなど

 

人によってその認められたいものが

何かは違うかもしれないが

人間の強い欲求としては同じ事

 

しかし

それらは元々持っているもの(先天的な身体や環境)がほとんど

 

それらで認められようとしている

 

外的なものに惑わされて(人との比較など)

自分が本当に認められたいものが何かを考えることがありますか

 

それとも

そんな認められるものがないと自分を卑下していないだろうか

 

一つの考え方として

自分を変えていくことで認められるようになることだ

 

自分を変えるとは

自ら訓練したり

ステップを踏んだり

試行錯誤を繰り返して経験を積んで

つまりプロセスを経て得た能力で

人に価値を生み出していくこと

 

それが結果として貢献となり

最も人から認められものとなる

 

決して自分の能力を示すだけことではない

 

人にとって頼れる人であり

良い影響を与える人になること

 

そんな変えるプロセスには相応の時間が必要となる

 

当然ながら模索しながらなので

すぐにゼロから百になるようなものではない

 

だから

今の習慣にないこともやる必要がある

 

経験がないことだから

そこには不安や恐れや苦痛を感じるし

望みうる結果になる保証もない

 

それなら人は変われないと思っていたほうが

現状維持のほうが安心感もあり楽

 

そんな変わらない自分と

変わらなければと思う自分との狭間で

日々葛藤していることはないですか

 

それでは

なかなか変われない弊害は何だろうか

 

一番の問題は

自分というもの

人間というものを知らずに変えようとすること

 

だから

まず「知ること」が扉を開くカギとなる

 

例えば

身近なところでダイエットすることについて考えてみよう

 

いろんなダイエット法があるが

必ず共通する言葉で誰もが反応している

 

それが「誰でも」「すぐに」「簡単に」という言葉

 

ダイエットに限らず

世の中いろんな場面で使われているが

これは一番早い反応を示す人間の本能に訴えている

 

もっとも

ビジネスはそこを狙わないと

お金を生み出さないともいえる

 

人間の行動の根源は「快楽を求めて、苦痛を避ける」こと

 

つまり

心地よい時間をより長く

心地悪い時間をより短くしたいのが人間というもの

 

さらに言えば

快楽を求める以上に苦痛を避ける本能が強い

 

誰もが「追い込まれないとやらない」と

自分で口にしたり

人から聞いたりするだろう

 

人間は苦痛なことや面倒なことを先延ばしするのが大得意

 

何より「人は変わらないと思うのは苦痛を避けたいから」

 

その本能行動に逆らう難しさを自覚すること

 

そのために多くの人がダイエットに失敗する

 

目の前の食べ物(瞬間の快楽)の誘惑にどうしても負けてしまうから

 

腹八分に食事制限して適度な運動をするほうが効果的だが

運動をせずに食べながら痩せる方法を選択する

 

しか

、今の自分が嫌なことを避けてばかりでは

どこかで歪みが生じてくる

 

今の自分の能力に伴っていないのに

より少ない努力で自分を変えようとすることが

さらに自分を苦しめることになる

 

途中で諦めることも多くなり

得たとしても元の木阿弥になる

 

幸福は一過性より持続性

目先より長い目を見ること

誰もがそう考えたいと思っていても

なかなかその考え通りにはいかない

 

邪魔する弊害の大きな一つが「今の自分自身にあるということ」

 

その弊害を取り除くにはどうすればいいのか

 

それは早く結果を望むことより

変化のプロセスそのものを楽しめるようにすること

 

それでは

自分を変えていくプロセスを

どうやって楽しめるようにするのか

 

ヒント  「苦痛」にもいくつか種類がある

 

答えは求めるより自ら築いていこう