精神状態を保つための前提は?

人生を楽しむために

いちばん時間を費やす仕事そのものを

とにかく楽しめるようになろう

 

仕事をすることが

好きになればなるほど

自分の能力が

何かの役立っていること

認められていることが

実感できている証拠にもなる

 

しかし

全ての人がそうしたいと思っているとか

そうすべきだとは

全く思ってはいない

 

あくまで一つの考え方であり

一つの方向性を示しているだけ

 

収入がいいからとか

儲かるからと

お金とともに

仕事が好きという人は

それはそれで

世の中を豊かにする面を持っているし

すばらしいことだと思う

 

しかし

みんながみんな

稼げる力が身につくかというと

それもその人次第と環境次第

さらには運も関わってくる

 

ビジネスより研究

 

仕事時間以上に

家族時間を多くしたい

 

仕事より趣味

 

稼げなくてもいいと言う人もいるし

何より心穏やかに生涯生活できればいい

 

どんな形の生活であれ

その本人の意思

 

問題は

人生はトレードオフだから

その選択したものに対して

自分にとって不都合な面が必ず出てくる

 

ヒューマンエラーも

 

お金に困ることも

 

不快になることも

 

苦痛になることも

 

その面をどう捉えるかだ

 

たいてい

内面よりも

外的なものと比較したりして

自分の今の状況を捉えてしまう

 

心穏やかに生活したくても

内面の働き(心の作用)がそうさせてくれない

 

内なるトカゲ(無意識の心の作用)は常に

今の苦痛を避けて

今の楽を選択させようとするから

 

そのこと自体は別に問題ではない

 

人間の本能は無視できないから

 

それよりも

フランス哲学者の言う一番の権力

あなた自身の権力、エゴを

自覚できるかどうかにある

 

 

そうしないと自分にとって

物事が良すぎても

物事が悪すぎても

自分の権力が肥大していることに

全く気付かない

 

気づいた時はすでに時遅しとなる

 

事が起こってから

常に痛い目にあう

 

心が引きずったままとなる

 

そうなる前に

自覚できるかどうかは

まだ肥大する前の権力を

日頃から意識できているかどうか

 

そのときに

捉え方を変えたり

引きずらないようにしたりして

とにかく心を日常に戻すようにするクセをつけよう

 

これは

まだ「やりがい」や「目的」が

定まっていないときの話でもある

 

日々好きなことに接していれば

日々楽しいことに接していれば

そうそうエゴが肥大することはないから

 

もちろん

楽することでも

今のやれることだけを

簡単にやることでもないことは付け加える

 

だから

やりがいを持って取り組めること

目的を持って取り組めることは

日常ではとても大切なこと

 

不毛なタスクを延々としていれば

やりたくもないことを延々としていれば

ロクな考えにはならない

 

いかに少ない努力で済ますことばかりでは

心が全く育たないので

これもロクな考えにはならない

 

苦痛にも質の違いがある

 

やりがいを持って取り組んでいるものが

思うようにならないとき

自分の能力を超えている時に

感じる苦痛は捉え方を間違わなければ

質の高い「苦痛」 

 

快ストレスといわれるもの

 

これは当然

自ら進んでやったことの結果なので

現状を受け入れる力さえあれば

当事者意識として能力向上につながっていく

 

一方で

内なるトカゲの声から

もたらされる「苦痛」

 

人から指図されたことを

嫌々ながらやるとか

 

人からもたらせるもの

パワハラ、セクハラ、モラハラ

いじめ、虐待から

日常の何気ない傷つけられる行為

 

自らもたらされるもの

先延ばし

悪い習慣、クセなど

 

これらは分かることだろうが

質の悪い苦痛

「不快ストレス」

 

当然ながら

今の精神性を保つことに

無自覚に必死になるので

応急処置的なことしかできない

 

それが

自己正当化

人のせい

環境のせい

被害者意識というに終始する

 

これは

自分の捉え方と周りの見方を

変えていかないと

ずっと同じ事を無自覚に繰り返すことになる

 

これでは心を穏やかなときもあるが

一方で心が荒むときが多くなる

 

瞬間瞬間の心の作用に

反応し続けていては

精神状態を保つことはかなり難しい

 

これを人生において

どれだけしないですむかは

自分の捉え方、人の見方と同時に

日常で好きなことに

取り組めることができるかにかかっている

 

何かをしてあげたいという気持ち

何かの役に立ちたいという気持ち

 

そういう気持ちがあるなら

稼ぐこと以上に

仕事に対して日々充実感が味わえる

 

一方で

稼いでいようと

稼いでいまいと

「世の中お金じゃない」と心からそう思うなら

 

それを口だけではなく

実際の日常の行為によって

周りに示していこう

 

そして

お金のそのものが世の中を

豊にするのではなく

現実の稼ぐ力(プロセス)が世の中を豊かにする

 

もちろん

心と共にである