困難さゆえのやり残す人生でいいですか?

もうあきらめていませんか?

  

いつかはやろうと思っていることありませんか?

 

それが自分にとって

目標であったり

人生の幸福をもたらすものであったり

日常を心豊かに過ごせるものだったりと

いろいろと「思い」は

誰しもあるものだろう

 

といっても

 

時間がないからとか

お金がないからできないから

という話ではない

 

或いは

人間は追い込まれないと

行動しないということで

期限を区切らないからという話でもない

 

一つの考え方として

「いつかやろうと思っていることは生涯やらない」と

自身は思っている

 

そうなればとても自分にとって

幸福なことなのに簡単にあきらめている

 

そういう意味では

たいていの人の人生は「やり切る人生」より「やり残す人生」

 

せっかくの一度きりの人生

 

「いつかやろうと思っていること」を

やれるようになるためには何が必要かを

一つ考えてみよう

 

今までの人生であきらめずに取り組んできたもの

或いは

今取り組んでいるものはあるだろうか

 

何より日常であきらめることに慣れ切っていませんか

 

何かをやろうと思っても

 

もしかたら時間をかけるだけの価値があるだろうか

 

無駄にならないだろうか

 

失敗して苦しくならないだろうか

 

という思いが先に湧きませんか

 

そう

 

人の性質として

常にプラスよりマイナスから先に考える

 

だから

できる理由よりできない理由

やる理由よりやらない理由が

先に思い浮かぶのが自然なこと

 

人の行動原理は突き詰めると

快楽を求め苦痛を避けること

 

そしてそれは「今」のこと

 

特に

失敗したくない

損をしたくないという苦痛の思いのほうが

 強いことは理解できるだろうか。

 

やるための動機づけは

確実にしかも早く

できること

やれること

得られることを望むもの

 

たいていのやるやらない決断は

そのときの損得勘定で決めるもの

 

それでは

次に自分との約束を守り続けていることありますか

 

普通

人との約束はたいていの人は守るもの

 

なのに

自分に対して決めた約束は簡単に反故にする

 

あるいは

気分によってしたりしなかったりになる

 

あるいは

なかったようにしてしまうこともある

 

自分に対する約束は誰からも叱られることもないし

人から言われる筋合いのないもの

 

別にやらないからといって

他の人が困ることもないものなら

特にそうなるだろう

 

だから

自分との約束を守るためには

人に宣言したり

人から褒められたりと

良い意味で人に話すことで

関心を持ってもらうようにすることはよくあること

 

誰にも言わず

一人でモクモクと地道なことを

あきらめずにやり続けることは

人間の性質上とても難しい

 

三つ目に

人生は一度キリだから

「日々を楽しむこと」は日常でもよく聞くことだろうし

実際にそう思っている人も多いことだろう

 

そのとき抱く楽しい感情のままに生きることが

本来の生き方だと思うことは自然な発想

 

ストイックな生活ばかりでは窮屈であり

目先の喜びがなければ

いつかやろうと思う気持ちも生まれない

 

進化の過程では

目の前の瞬間を生きられる生物が

おおむね生き残ったのも事実

 

しかし

いまや価値観の多様化やいろんな便利なものに溢れた現代社会において

楽しいことばかりを求め続ける人生は

逆に自分自身の自由を奪うことなる

 

食べたいときに美味しいものを食べ

好きな時に楽しく遊び

やる気がでなければ仕事を休み

何も縛られない自由な生き方をする

 

そんな暮らしに憧れる人も多いだろうが

実際のところ

そこに自由意志はほとんど存在しない

 

ここでいう 

日々を自由に楽しむ人生とは

裏を返せば

発信者や提供者側の思うままに食欲や射幸心を操られ

やる気のなさを言い訳に自らの行動を縛りつけた状態

 

「何も縛られない自由に楽しむ人生」といえば聞こえはいいものの

その実態は「感情の奴隷」となっているにすぎない

 

それゆえに他人の手によって

感情を刺激されコントロールされている

ことも珍しくない

 

まあ

それがビジネスであり

お金を生み出すものではあるが・・・

 

これらを踏まえて

あきらめないことや自分との約束を守ることほど

難しいものはない

 

いつかやろうと思っていること

今のことではないし

緊急なごとでもないので

たいていが先延ばしとして処理するもの

 

実際にやるためには

邪魔する要因が自分にも環境にも相応にある

 

それに抗うには

自分自身の感情にあえてブレーキを踏む訓練をするしかない

 

それが自分をコントロールする力

つまり「自制心」

 

それは決して堅苦しい生き方でというものではない

 

人生のコントロール権を自分自身でとり戻し

一時の幸福を求めることから

長期的により大きな幸せを導くポジティブなプロセスに

転換していくことを意味する

 

そう考えると、悩みや問題や失敗という

思い通りにならない人生だから不幸なのだろうか

 

歴史を振り返っても

それらを何とかしようと

日常においても

社会としても

いろんなことに挑戦し

改善されてよりよくなっていったはず

 

それらを何としても変えたい

改善したいという強い動機づけと

試行錯誤のプロセスを経ることこそが

人や社会をよりよくしていくものだと思う

 

それらの見方や 考え方をポジティブに捉え直すこと

 

それでは

悩みや問題や失敗を受け入れ

それらを糧にして

紆余曲折しながらも

あきらめずに

歩み続けるにはどうすればいいだろうか・・・