世の中お金じゃないと心からそう思える自分ですか

経済学の世界では

「お金から得られる幸福」と

「その他のライフイベントから得られる幸福」のレベルを

比べる研究が過去に何度か行われている

 

たとえば

収入アップと結婚の幸福を比べた場合に

どちらのほうが幸せにしてくれるのかを比較している

 

具体的な結論をいくつか紹介していこう

 

仲が良いパートナーとの結婚から得られる幸福度の上昇率は

収入アップから得られる幸福より767%も大きい

(年収が平均値から上位10%に上昇した場合との比較)

 

健康レベルが「普通」から「ちょっと体調がいい」に改善したときの

幸福度の上昇率は収入アップから得られる幸福より6531%も大きい

(年収が平均値から上位1%に上昇した場合との比較)

 

離婚や失職による幸福度の低下率は

年収が3分の2も減ったときの幸福度の低下に匹敵する

 

つまり

がんばって世間でトップクラスの年収を稼ぎ出したとしても

良いパートナーとめぐり合う喜びや

健康の改善による幸福度の上昇レベルには

はるか及ばない

 

お金を稼いで幸福を目指すなら

まずは人間関係や健康の改善に

リソースを注ぐほうが効果は大きいことになる

 

引用はここまで

 

これをどう解釈、咀嚼しますか

 

その時の状況によるだろうが

少なくとも自分の心を大切にするならば

当然人間関係や健康の改善にリソースを

そそぐほうがいいだろう

 

だが人の状況にもよるのも確か

ある一定の収入があれば考えられることかもしれない

 

その収入基準も人それぞれだろう

 

結局

自分のフィルター(経験など)を通して考えることが

いちばん臨場感が湧く

 

お金があれば

欲しいものが買える

 

贅沢な暮らしができる

 

 

経験がなければ

そう考えるのが当然だろう

 

自由にお金を使える人なら

世の中お金じゃないということも理解しやすいだろう

 

しかしそれでもお金がすべてと思う人もいるだろう

 

一方でお金に困っている人が

世の中お金じゃないということを

反面的に思うこともあるだろう

 

しかしそれでもお金がすべてと思う人もいるだろう

 

そんな外的なもの(お金そのもの)での判断評価する経験こそが

本当は自分の心を荒ます原因だとは思うこともない

 

見方をゆがめる原因が何であるかも自覚することもない

 

何も学ぼうとせず見えるもので判断するならばの話

 

いろんな学びがあって

いろんな不快な経験があって

またいろんな助けがあっても

行き着くところは良くも悪くもなる

 

そこに環境がどうであるかとか

人間関係がどうであるかとか

自分の健康がどうであるとか

自分の収入と支出のバランスがどうであるかとか

いろんな役割立場でも

環境の変化とともに

自分の幸福感も変わっていく

 

そんなプロセスのなかで

お金に対する考え方も変わるもの

 

少なくとも

お金に対する考え方を

自分の状況に応じて

都合のよい解釈にしないようにしたいものである

 

そのときの自分をメタしよう(俯瞰しよう)

 

「世の中お金じゃない」と心から言える自分ですか

 

それを生涯持ち続けられますか