現状に満足しないことは｢何か｣のサイン？
現状に満足していますか？
多分
すべてに満足している人はそうそういないだろう
こんなはずじゃなかったと思っていることも多いだろう
理想と現実のギャップによって打ちのめされることもあるだろう
大小はあれど
悩みや問題は尽きないもの
しかし
悩みがない人はこの世に存在すると思いますか？
すべてに満足している人はいると思いますか？
満足する基準は人によって違うことでだろうが・・・
思い通りになることが満足することなのか
お金があまりあるほどあることが満足することなのか
だが
その考えであれば
自分の満足の基準は他からもたらされたもの
或いはもともとあるものが前提となっている
満足した自分の都合よい環境を誰もが選ぶことはできない
だから
自ら満足できるように｢よりよく｣改善して変えていくしかない
少し考えてみよう
そもそも
現状に満足することが果たして自分にとっていいことなのだろうか
悩みがないことがいいことなのだろうか
一つ考えてみよう
｢人は誰もが等しく同じことを経験したり
客観的な世界に生きているわけではなく
自分自身の興味､関心に従って世界を意味づけ
そのようにして世界を知るようになる｣と述べている
当たり前の話だが
自分の知らない世界は知りようがない
しかし
確実に自分の知らない世界があることは誰もが分かること
例えば
今世界で起きている事実として､｢内モンゴル｣の現状をご存知だろうか
或いはウイグル､チベットの現状､ロヒンギャ民族問題など詳細は割愛するが
ほぼ報道されることはない
そこには
日本では当たり前の権利や自由が
制限されている世界がある
或いは
環境が最悪でも自ら率先して
よりよく変えていった人もいる
一周忌を迎えた中村哲氏がそう
(自身にとっては偉大な人)
知れば
私自身の悩みはかなり小さく感じてしまう
あるいは贅沢な悩みとさえ思う
今の限られた世界観で満足する状況になり得るかを考えること
悩みや問題は自分の世界観では解決できないから起きている
現状のやり方で違う望みを得ることはない
過去の培った世界観で歩んできた結果が｢現状｣だから
もちろん
自分だけの問題でもないかもしれない
自分以外からもたらされた悩みや問題かもしれない
しかし､これも同様
アドラーは
｢悩みのほとんどは人間関係によるものだ｣とも述べている
人間関係がしっかりと信頼構築できていれば
相互理解できていれば､協力して解決しようとするはず
そのうえで大切なことは自分の環境(場の空気)を整えること
例えば､失敗や間違いを指摘し合うのか
それとも補完し合うのかでは物事の進み方が大きく変わる
具体的に言えば
素直に認めて反省して改めようと前向きにさせる雰囲気しているか
それとも
いつまでも認めず言い訳ばかりで自己正当化することに
能力を発揮させる雰囲気しているか
現状は常に変化する
原因はさまざまだが
否応なしに環境も変化するし
自分も周りも年齢を重ねる
｢できること｣と｢できないこと｣が変わってくる
そうなると､悩みや問題も変わることもある
もしくはひどくなることもあるだろう
つまり
現状に満足することは退化していくことになる
言うなれば
現状に満足していない心の葛藤は
自分や環境をよりよく変化させないと悪くなりますよというサイン(警報)
もちろん
思いだけでは何も変わらない
どんな環境だろうと変えようとすると
｢変化の抵抗｣が壁として立ちはだかる
通常
自分だけ変わればよくなることは少ないから
少し考えれば分かることだが
自分にも自分以外の人に当てはまること
今までの慣れ親しんだ環境
培った居心地のよい環境を変えようするとどうなるだろうか
人間の脳の特徴の一つ｢安定化指向｣からも言えることで
元に戻そうとする力はかなり強い
しかも
さも変わらないのがよい理由ばかりを
無意識に無自覚に指摘する
そう
これは変わろうとする自分も同様
しかも
人によっては悪気は全然なく
さも変わる人を元に戻そうとする
そんな前提(自分と人との関係性や雰囲気など)を理解して取り組まないと
まず間違いなく現状の思い(不満)が残るだけだ
では
現状の不満(悩み､問題)を
エネルギーに変換して(糧にして)
どうやって｢よりよく｣｢現実的に｣｢楽しく｣変えていけばいいだろうか
