選択の自由が意味するもの

新しい試みがうまくいかない時

選択肢は二つある

 

一つは

結果に対して不平をブツブツもらすこと

 

もう一つは

何をどう修正しなければいけないのか

その結果から新たな知識を獲得すること

 

要は

他の人が失敗してがっかりしたり

苛立つような状況を

エネルギーの源にできるか

 

例えば

科学者はものの見方が普通の人と違う

 

自分には知らないことがあると

謙虚な姿勢が求められる

 

事実

うまくいくと思っているから

がっかりするのであって

最初からうまくいくはずないと思っていれば

ものごとがうまくいかなくても

がっかりしなくてすむ

 

この防衛的ペシミズムは

心の安定にはかかせない

 

しかし

その一方で自信も必要

 

ものごとがうまくいかなくても

必ず何かいい解決策

ソリューションを見つけることができるという

自信を持つ必要がある

 

謙虚でありながら自信を持つ

 

あきらめない力

 

グリット=やり抜く力

 

だから

科学者は根気強く続けられる

 

いかに簡単に楽に済まそうとする

自分(無意識)がいるかを自覚しよう

 

しかし

続けるだけではない

 

出だしも肝心

 

何か新しいことを始める、考える

 

その出だしにもスタミナが必要

 

つまり

メンタルのこと

 

セネカ

「幸運は準備と機会が巡り合った時に訪れる」と

述べている

 

状況を左右する原因と結果の関係を知っていれば

これほど確かな準備はない

 

もし何も準備ができていなければどうなるか

  

もし次々と機会が訪れたとしても

それに気づかなければどうなるか

 

簡単な質問

 

準備ができていなければ

その機会をとらえることはできない

 

そういう人は

ある日、突然

幸運が訪れてくれるのを

何もしないでただ待っているだけ

 

機会がまわりに

いくらあっても気づかない、気づけない

 

そういう人に限って

自分は恵まれていない

環境のせいとか

自分にはそんな力はないって

 決まった言葉の並べる

 

自分の周りにも

そういう人はたくさんいる

 

不運はその逆

 

不運とは現実と準備不足が

巡り合ったときに訪れる

 

しかし

科学者のようなやり方で

現実にアプローチすれば

必要な準備は用意することができる

 

もし準備ができていなければ

どんな選択の自由があるか

 

選択の自由とは

単にいくつかの選択肢の中から

よいものを選ぶことだけではない

 

選択の自由とは

与えられた機会に気づいて

それを真の機会に

変えることができる能力もあるということ

 

しかし

どんな優れた人でも

準備不足よくあること

 

というか

仮説からスタートなら想定外、不確実性は当たり前

 

どんな人にも生まれながら

すばらしい頭脳が備わっている

 

しかし

残念なことに

その頭脳を使うのを邪魔ずる障害が

いくつもある

 

選択の自由には

もっと深い意味があって

それはこうした障害を

克服する努力を惜しまないことを

選択するということも意味している

 

人の頭脳には何の問題もない

 

問題は現実をどう認識するか

 

その捉え方に大きな問題がある

 

現実は驚くほどシンプルだが

人はそれを極めて複雑なものとして捉える

 

それが一番の障害

 

ほとんどの人は

ものごとを複雑であればあるほど

凄いことだと思い込んでいる

 

そういう考え方だと

だんだん人は頭を使わなくなってしまう

 

複雑なソリューションが

うまくいくわけがない

 

だから

人は自分には分からない、知らないと

思い込んでしまう

 

自分を取り巻く環境が

どうなっているのかを理解するには

複雑な知識がさらに必要だと思い込んでしまう

 

科学者のように考えるためには

もっと簡単に考えること

 

どんな状況でも

たとえどんなに複雑に見えたとしても

その中身は実は極めてシンプルだということを

受け入れることが鍵となる

 

その考え方で

心の柔軟性を持って

今時点では自分に

少し難しい課題に取り組もう

 

その繰り返しと積み重ねが

多くの機会をもたらすから