調和がとれた環境とは・・・

ニュートン

「自然は想像以上に

  シンプルで自ら調和している」

と言っている

 

ものごとは

全く関係がないように見えても

大局的に見ると

実は深くつながっているということが

しばしばある

 

類似点や対称点は

突然どこからともなく

現れてくる

 

つまり

調和というのは

どこにでも存在するということ

 

現実は複雑だという概念

 

対立は当たり前だと

考えてしまう傾向がある

 

この二つが

明晰な思考を邪魔している

 

 そして

調和を保っていることを

深く理解することが

三つ目の障害を克服するために

大きく役に立つ

 

人はいろんな人と関わり合っているが

その関係は必ずしも良好で

調和のとれた関係ではない

 

なぜ調和がとれていないのか

 

三つ目の障害とは

人は問題を相手のせい、環境のせいに

したがること

 

事実として

人や環境を責めてもみても

問題の解決にはならない

 

たいてい

環境や人を責めると

間違った方向に行ってしまう

 

正しい方向から

どんどん遠ざかってしまって

よい解決策は見つからなくなる

 

もしそれで

排除することができたとしても

ほとんどの場合

本当の問題は残ったままになる

 

さらに言えば

人を責めるのは

火に油を注ぐようなもので

関係をわざわざ悪くしていくこと

 

調和など保てるわけがない

 

明晰な思考をするというのは

自分の目的とするところに

向かって最も効率的な道を選ぶ

ということを意味している

 

その意味では

いかに人と良好で調和のとれた

関係を保つことができるのかを

知っておくことも

充実な人生を送るためには

非常に大事なこと

 

機会なんてものは

自分ひとりの力だけでは

手にすることは容易ではない

 

まわりの人から多くの協力と助けがあって

はじめて手にすることができるもの

 

もし周りの人と

良好で調和のとれた

関係を保っておくことができなければ

協力や助けは得られ続けることはない

 

その結果

折角の機会もうまく活かすことが

できなくなってしまう

 

では

その「調和」という言葉の定義を

考えてみる

 

辞書で調べると

心地よい矛盾のない状態を形成する質

 

同意または協調

 

意見、および行動における適合性

 

意見の合意  

 

などと定義されている

 

相手を責める理由がないと

はっきりと分かれば

相手を責めることはしなくてよくなる

 

そんなことは

理想論にすぎないと

思うかもしれない

 

ここでもう一つ

知っておきたいことは

ものごとはそもそもシンプルである

という考え方の中には

人と人とのいかなる関係にも

調和は存在しているという

考えが含まれるということ

 

勘違いしないで欲しいことは

いかなる関係も良好で調和のとれている

と言っているのではない

そんな関係はめったにない

 

そんなことは珍しいくらい

 

調和は

人と人とのいかなる関係にも

確かに存在する

     

しかしたいていは

人はわざわざ探したり

築いたりしようとはしない

 

そもそもよくない関係

調和のない関係とはどういうものか

 

仲間意識や忠誠心といったものではなく

不平不満にあふれている関係は

当然良好とはいえない

 

例えば

一方がほとんど全面的に相手に

依存しているのに対し

その相手が他にいくつもの選択肢を

有している場合など

     

両者間に大きな不釣り合いがある時は

そうなる場合が多い

(パワーバランスや情報強者と情報弱者の関係も含む)

 

問題は

こうした状況の時

多くの場合

強者の方が相互関係には

特に問題などないとしてしまうこと

 

自分の行為が相手に

どのような敵意を抱かせているのか

強者には見えなくなってしまう

    

 

強者側その人自身が自覚することはない

そもそも自覚できていれば

こういう問題自体起こることもない

   

では

どういう場合に

こうした両者の関係、調和とは程遠い

よくない関係が表に露呈してくるのか

 

それは自らの利益のために

一方が相手に対し大きな変化を求めた時

 

どういうときに

そうした大きな変化を要求するだろうか

 

例えば

一方が自らの利益を増やすために

必要な変化について

分析を行ったとする

 

そして

分析が終わって

その変化によって利益が大きく増える 

という結果が出たとする

      

その変化は非常に重要な変化

根本的な変化でそれを実現するためには

周りにも同じ変化を求めるべきだ

ということになる

 

しかし

相手にそれを求めるのは

それほど簡単なことではない

 

変化が重要であればあるほど

根本的であればあるほど

相手が意義を唱える可能性は高くなる

 

そして

関係がもともとそれほど良好でなければ

周りの反応はおそらく否定的か

場合によっては

非常に攻撃的で保守的ものになり得る

 

だから何が必要となるのかだ

 

日頃の相互理解のコミュニケーションと

同じ目的意識を明確にしておくこと

 

関係性は常に対等であることと

win-winの関係を維持するように努めること

 

そこに優位でもなく不利でもない状態

 

これはどちらかと言えば

その時その時の話ではない

 

長い目で見た場合の話で

短期的ではとても難しいこと

 

つまり

過去の行為の蓄積が何かで

調和がとれているかとれていないかが

分かるということ

     

そのうえで日頃から

自分自身の心のバランスが調和できていないと

周りとの調和がとれているかとれていないかさえ

自覚(認識)することはない