見えない大切なことを意識しよう

  心が不安定なら(荒んでいれば)

  いくら知性が優れていても

  生活の中で大きな問題に直面し

  その問題について違う考えを

  持っている相手と接した場合

  相手の相違点を大きな脅威に感じてしまう

 

  それは他人が自分のことをどう思うとか

   何を言うかとか

   どう扱うかを気にしてしまう

 

  人から譲り受けた脚本に従ってしまう

 

  自分のおかれている状況や

  持っている地位・肩書で内的安定性は得られない

 

  自分でコントロールできないものだから

  

  自分の内的安定性は

  自分の中から生まれるもの

 

  自分の精神と心に深く根づいた

  正確なパラダイムと正しい原則に

  従って生活することでもたらされるものである

 

  自分の価値観に対して

  忠実に生きることが

  自尊心を呼び起こす源

 

  でも

  頭で分かっていても

  このパラダイムを維持するのが難しい

 

  苦しくなったら

  本能に従って簡単(瞬時)に手放す

 

  価値観は理性(パラダイム)だから

  感情(不快)が勝ってしまう

 

  まず自分自身にとって

  大切な価値観を明確にしても

  それを守り続けるだけの

  人間力(心の柔軟性)を身に付けるまでに

  また時間がかかる

 

  常に外的環境で歪んだ比較で判断するから 

 

  決して自尊心は

  態度の問題とか思い込むことによって

  心の平安が得られるものではない

 

  自分の生き方が正しい原則と

  それに基づいた価値観と

  調和しているときにのみ得られるもの

 

  ブライアン・トレーシーも同じことを述べている

 

  また相互依存的な生活を送ることも

  内的な安定性の源となる

 

  自分の立場を犠牲にすることなく

  人の考えを深く理解できると分かれば

  不安に感じることはなくなる

 

  誠心誠意、創造的かつ

  協力的にほかの人と接し 

  相互依存の習慣を身に付けることで

  心の安定性が生まれる

 

  他にも

  有意義で人に立つ奉仕も内的な安定性をもたらす

 

  仕事も大切な奉仕活動のひとつ

 

  なぜなら

  仕事を通して意義ある貢献をし

  創造力を発揮し

  人の生活(自分の生活も含む)を

  豊かにできるからである

 

  人知れず行う奉仕活動も大切

 

  この場合

  自分が行っているということを

  誰も知らないし

  知る必要もない

 

  知ってもらうことが大切なのではなく

  人の生活に貢献することが大切なこと

 

  その時の動機は

  人に自分のことをよく思ってもらうことではなく

  ほかの人の生活に良い影響を与えることにある

 

  ビクター・フランクル

  人生において意味と目的を持つ大切さに

  重点をおいている

 

  貢献することによって

  得られる意味と満足こそが

  自分の最大のエネルギー源であり

  自己実現を超えるものになり得る

 

  ストレスの研究で名高い

  ハンス・セリエ博士も

  長く幸せな人生の鍵は

  熱意をもって有意義な貢献をし

  人の生活に喜びをもたらすプロジェクトや活動に

  参加することだと説いている

 

  ジョージ・バーナード・ショウの言葉を借りれば

  「これこそ人生の真の喜びである

   自らが偉大と認める目的のために働くことである

 

   世界があなたを幸せに働いてくれないと

   常に文句を言い続ける興奮した

   わがままな病気と不平の小さな塊ではなく

   自然のひとつの力になることである

     

   私が思うには

   私の人生はコミュニティー全体のものであり

   命があらん限りそれに仕えることは私の特権である

   私は死ぬときにことごとく使われ果てていたいのだ

    

   熱心に働けば働くほど

   私は生きるからである

 

   人生を人生のために喜ぶ

 

   人生は私にとって短いろうそくではない

 

   それは今の瞬間にかかげる素晴らしい松明であり

   次の代にそれを渡すまで

   できる限り赤々と燃やし続けたのである」

 

  この長くて短い人生において 

  人間は健康になるように進化したのではない

 

  困難の多い多様な条件のもとで

  できるだけ多くの子を持てるようにと

  自然選択を受けたことにある

 

  結果として

  何不自由のない快適な条件のもとで

  何を食べ、どれだけ運動するかについて

  合理的な選択ができるようには進化していない

 

  人間が受け継いだ身体と

  築いている環境と

  ときに選んでしまう判断との

  相互作用によっていつの間にか

  危険なフィードバックループが動いてきた

  

  人間が慢性病にかかるのは

  人間が進化の過程でしてきた行動を

  身体があまりよく適応していない条件のもとで

  やってしまうからであり

  しかもそれらの条件を

  そのまま子供たちに受け渡すので

  子供もまた同じ病にかかってしまう

 

  この悪循環を断ち切りたいなら

  どうにかして丁寧かつ懸命に

  軽い後押しや強い勧め

  あるいは強制的な義務加で駆使したりして

  もっと健康を増進する食物を食べること

  もっと活発に身体を動かすことを

  もっと頭を使うことをしていかなければならない

 

  そこに心が奥深く関わってくる

  

  これをどう読み解くか

  快楽原則(自分自身の心の状態)と

  社会の在り方(今の環境、文脈)による

 

  この二つを常に意識することから

  始めてみよう