お金そのものに価値はない・・・?

今回も

世の中のことを見ていこう

 

今はデフレ不況と言われながら

株価は30000円弱を前後している

米為替レートは円安傾向のそれでも110円くらい

 

これを見て

詳しく読み解く必要ないが

基礎的な知識と

中身をしっかり吟味しないと

実際のところ今の状況がどういう状況かが分からない

 

景気、経済の指標を示すものとして

名目GDPや実質GDPやGDPデフレーター

コアコアCPIやインフレ率など

そのグラフや数値を見たところで

言葉の意味も分からなければ

何を示しているかさえ分からない

 

株や為替など投資している人には

その移り変わりによって

自分の資産が変わる人もいる

 

日常で関心をもって見ている人もいる

 

関心がある人ない人の違いは

日常生活で仕事やプライベートで

関わっているかどうか

 

しかし

景気、不景気にも関係があり

誰もが共通して関心があるのが「お金」だろう

 

ビジネスを通じて

株などの投資を通じて

貯蓄を通じて

趣味を通じて

日常の買い物やサービスを通じて

「お金」がなければ日常が成り立たない

 

その関心がある「お金」をもとに

今の世の中のデフレ状況を

紐解いてみよう

 

ここで質問です

 

その「お金」そのもの

或いはお金の量が

あなたやその周りの人の

景気か不景気かを決めていると思っていますか

 

何せ

日本だけではないだろうが

「お金」に捉われる人が多い

 

いやゆる「拝金主義」

 

お金の価値が高いとか

お金の価値が下がるとか

よく聞くことだろう

 

お金そのものが価値を持つと思いますか

 

お金そのものには価値がない

 

といっても理解できないだろうが・・・

 

そこで感覚的捉えてみよう

 

あなたは買いたいと思っていても

それを買うお金がないなら

どうしますか

 

ローンを組めるならそうするかもしれないが

まず我慢するか

日常生活をやりくりして貯蓄して溜まれば

購入に至るだろう

 

そういう人が周りにも世の中の多くの人が

そう思っていたらどうですか

 

モノやサービスはあっても

買ってくれる人がいなければ

ずっとモノやサービスが売れ残った状態

 

つまり 需要(買いたい人) < 供給(モノ、サービスの量、生産性)

 

商売している人にとったら

売れないからどうするか

 

支払のために

安くしてでも売ってしまう

 

できるだけ経費を抑える

 

人を雇わない、解雇する

 

仕入しない

 

これらの行動になれば

将来の想定外に備える意味でも

できるだけ

「お金」そのものを残そうという

気持ちが大きいだろう

 

こう考えるなら

お金に価値があるから

残すのではない

 

お金を残しておけば

必要なときに

必要なだけ交換可能だから

 

お金だけ持っていても

不安は解消されても

幸福になるとは限らない

 

お金にこだわれば

ずっと「お金」によって

あなた自身が振り回されることになる

 

企業側も投資してリスクを負うより

内部留保していたほうが今の安心を得られる

 

投資より貯蓄(内部留保も含む)

 

お金に価値があるから

残しているのではない

 

つまり

お金を借りる意欲や

お金を使う意欲がない人が多いのが

今の世の中

 

当たり前と言えば当たり前の話

 

そして

誰もがそういう意味では

将来に不安がある限り

合理的に行動している

 

しかし

それではマクロ的にみて

景気が良くなるわけがない

 

国全体としてみれば

そういう行動ではしてほしくない

ミクロでみれば

合理的な行動をとる

 

二つの相容れない関係を

専門用語で「合成の誤謬」と呼ぶ

 

もちろん

こんな状況のなかで

景気がいいところもある

 

それはどういう状況か分かりますか

 

貧富の格差が生まれるということ

 

市場原理で

同じパイの中で奪い合いで

一方が豊かになり一方が貧しくなる

 

誰かが豊かになれば

誰かが貧乏をなる状況のなかで

それを正せるのが「政府」の役目

 

この20年以上

小さな政府として役目をしてきたが

いっこうにデフレが解消しないのは

政府の役目(政策)が間違っているからだと言われている

 

しかし

政府側の見解は

景気が良くなっているという説明がよくなされている

 

データの中身をよく見れば全体だけ(総額)や

一部を切り取ったものでの説明が多い

 

一つ言えば

失業率は下がっているとはいえ

雇用が生み出されている数は多くても

一人ひとりの給料は安いために日常生活で手一杯状態

 

それが「介護施設で働く人たち」

 

なぜエリートは

現実の声を聞かず

統計だけで分かった気になるのだろう

 

いくらお金そのもの供給量増やそうと

(個人が使えないお金を増やそうと)

国民一人ひとりの所得が増えない限り

需要が増えることはないだろう

 

いくら金利がゼロ金利になろうと

需要がなければ

借りたい意欲も湧かないだろうし

リスク投資をする意欲もなければ

イノベーションも起きるわけもなく

人が欲しがる、役立つ製品・サービスは生み出されない

 

 

日本に市場がなければ

海外へでていく企業も

結局は外交政治に利用されるし

振り回される

 

何より企業の利益追求市場主義は

市場がなくなれば次の海外市場へと

どこまで目指すのだろうか

 

それは日本のデフレ脱却になり得ることだろうか

 

国々の意向によって良くも悪くも

方向性が簡単に変わってしまう

 

そんな不安定な

企業の海外への進出や

不安定な海外からの資本や人(インバウンドなど)に頼るより

いいかげん内需拡大に目を向けてみよう

 

人口減少というバイアスに惑わされないように

 

人口減少が問題となる以前の問題を理解しよう

 

お金がお金を生む世界(金融市場)と

実体経済の乖離を狭めるにはどうすればいいだろう

 

特定の企業、人たちだけが儲かる仕組みが

今の政策から導かれているなら

是正して国民全体を豊かにできるのが

大きな政府」としての役目となる

 

使えるお金を増やすには?

 

お金が循環するようにするには?

 

需給のバランスを是正するには何が必要か

 

株価や為替

つまり「お金の価値」を見るより

今の経済指標を見るより

あなたの感覚が正しい指標

 

あなたと周りの需給(購買投資)感覚をみれば

今の世の中が不景気か景気かがよく分かる 

 

 

政府にしかできない政策とは何だろうか

 

インフレ目標を掲げて

いっこうにインフレ目標が達成できないのはなぜ?

 

国の借金が増え続けているのに

財政破綻がいっこうに起きないのはなぜ?

(20年以上言われてきたこと)

 

財政赤字は国を豊かにするは本当?

 

興味のある人は

「お金とは何か」

ご自身で学んでみよう