｢心の柔軟性｣は生涯のものと心得よう
人に合わせていませんか？
日常生活で日々人とのつき合いは欠かせない
そうでなければ
仕事もプライベートでも成り立ない
かといって
うまく人間関係を維持しているかと言われれば
そうとは限らない
時には自分を抑えなければいけない時がある
仕事上でも
友達づきあいでも
近所づきあいでもそう
何より頼み事をされると嫌なことでも
断れない自分になっていないか
なぜ､断れないですか？
断ることで嫌われるから？
仲間外れにされるから？
自分より人の気持ちを優先するのが人間心理
そうならば
相手の気持ちを優先するというより
自分のその時の気持ちを楽にしたいからということになる
自分が我慢すれば済むと思うことありませんか
そうやってずっと
人を気にしながら
人に合わせながら
本来の自分とは違う自分のまま
つまり鎧をまとったまま生活を続けますか
しかし
人から無視や仲間外れされるほど嫌なものはない
そうであっても
一度きりの人生を｢自分らしく｣
生きられるようになりたいと思いませんか
日々
｢心を楽にして｣生きられるように
一つ考えてみよう
私自身はけっこう多いのではないかと思っている
特に著名な人､権威のある人がそう
それは
｢百人の称賛や褒め言葉より一人の批判や非難が気になる｣という人
昨今でも
誹謗中傷によって
著名人が自殺したことが話題になった
その誹謗中傷がエスカレートしたにしても
私からすれば反論もする必要もなく
一切無視すればいいとさえ思う
しかし
著名人においては
イメージがとても大事なことなので仕方がないと言えば
それまでですが･･･
そもそも考えてみよう
一人の人間が
誰からも好かれることがあると思いますか
あり得ないだろう
それでも人の目
人の声が気になるのが人間の性
人の目や声が気になるのは
何より自分の｢メンタル(心)｣に問題がある
自分の｢心の弱さ｣を自覚することありますか
私自身はとてもメンタルが弱いと自覚している
しかし
人間のメンタルは筋力と同様で鍛えれば強くなる
と言っても
精神を鍛えましょうという話ではない
日々
鍛えるような訓練は必要かもしれない
実際はメンタルを強くすることは
そう簡単ではない
それ以前の問題として
そう簡単ではないのであれば
むしろ
心が弱くても人に合わせるのではなく
自分の気持ちを大事にできるようするには
どうすればいいかを考えること
私自身はこれを
｢心の柔軟性｣とか｢心の術(すべ)｣と呼んでいる
いろいろと学び、実際に試しながら
心の柔軟性を使えるようになるまでに
７,８年は要した
それでも
身につけたら終わりではない
今でも意識して自分の｢心｣が安定するように努めている
それでは
実際に何をすればいいだろうか
他にも心を楽にするための要素は必要だが
その中の一つをご紹介しよう
バウンダリーをご存知だろうか
心理学用語で｢心の境界線｣と言われるもの
良い心を持っている人は
自分と相手(不特定多数も含む)の間に
しっかりと境界線を引いている
例えば
職場で同僚や上司が遅くまで残業していたとする
その時
｢自分も残業しなければ……｣と思ってしまうなら
境界線が引けていない証拠
残業をするかどうかは
同僚や上司の課題であって
自分の課題ではない
或いは家族関係でもそう
親や夫、妻、お子さんが
怒っていたとする
その時に
｢何か怒らせるようなことをしたかな｣と
不安になるとしたら
これも境界線が引けていない
つまり
境界線が引けていない人は
他人の課題に自分から入りこんだり
逆に自分の課題を他人に解決させたりする
あるいは
断るたびに､罪悪感を抱いてしまう
この境界線が引けるようになると
人の目や声を気にすることなく
心が楽になる
他人の感情が気になって
本心ではやりたくないことをやらないで済むようになる
親が望む生き方をしなくてよくなり
自分のやりたいことができるようなる
他人の目を気にせず
いつも素の自分をさらけ出せるようになる
過保護や過干渉､ハラスメントなどに対して
ノーと言えるようになる
何より周りから利用されることが減り
対等な人間関係が築けるようになる
この境界線を引くことができなければ
一生｢自分らしく｣生きることは難しいだろう
実際には
境界線を引けるようになるまでに
その人自身や環境によるが
相応の訓練が必要となる
しかし
生涯のことだから
それだけの価値はある
では
どうやって
心の境界線を引けるようにしていけばいいだろうか・・・
