仕事における「悪環境」とは・・・?

仕事における「悪」とはどんなものだろう

 

幸いにもこの問題については

質の高いメタ分析がいくつか行われている

 

「人間がストレスを感じやすい職場の条件」とは

 

有名なのは

組織行動学者のジェフリー・フェファー氏が手がけたメタ分析

 

シカゴ大学が1972年から毎年のように

実施した全国調査を使った大規模な研究

 

研究チームはデータに細かな感度解析を行い

「従業員に悪影響をおよぼす労働条件」を絞り込んだ

 

結論から言えば

あなたに悪影響をおよぼす職場の特徴は二つ

 

一つが時間の乱れ

 

二つが職務の乱れ

 

「時間の乱れ」は働く時間の混乱が原因で

健康リスクが増大するパターン

 

やたらと労働時間が長かったり

出勤時間がコロコロ変わったり

プライベートを過ごす時間がなかったりと

労働のタイミングに問題がある状態を指す

 

もう一つの「職務の乱れ」は

仕事や報酬の内容に一貫性がないせいで

体を崩すパターンのこと

 

タスクの内容がバラバラだったり

賃金の支払い基準が不公平だったり

労働の内容にストレスを感じてしまうような状況

 

これらの条件を満たす職場で働く人は

肺がんや胃がんなどの発症率が上がり

うつ病や不安障害に苦しみやすく

通院の期間も長くなり

最終的には早死にする傾向がある

 

いかにも体に悪そうな話だが

同論文は「職場におけるストレスは

受動喫煙よりも体に悪い」と結論づけている

 

受動喫煙が肺がんや心疾患リスクを増大させるのは周知の事実

 

しかし

ネガティブな職場がもたらす心身のダメージは

それを40%も上回るという

 

著書の引用はここまで

 

話としては分かりやすいもの

 

時間の乱れと職務の乱れについて

あなたがもし仕事をしているのであれば

現状に心当たりはありますか?

 

前提としては

成り行きに任せるなら

悪い職場でストレスを溜めることだろう

 

環境はコントロールできない部分が多いだろう

 

ならば

自分をどう変えていくかを

前もっと考えておこう

 

しかし

それらを乱すのは成り行きに任せている「人」によるもの

 

しかし誰が乱すのだろう

 

そう

もしかしたら誰もが

「自分じゃない」と思っているだろう

 

或いは

「あの人が・・・」と思っているだろう

 

その場の人それぞれが

そう思っているだろう

 

成り行きとはそういう視点という前提がある

 

不快なことに対しては

自分事より他人事を先に思いつく

 

たとえば

長時間労働

かなりブラックなイメージとなっている

 

よくよく考えてみよう 

 

長く働くのは自らそうしたいと思うのなら

別に問題ない

 

リーダーシップを発揮している

 

しかし

その職場や人(上司)からの圧力で長く働くのであれば

大いに問題となる

 

イエスマンとしかなり得ない

 

自分の意思以上に

相手に支配されている状態なら

ストレスがかなり溜まるだろう

 

この違いが前提であり

長く働く働かないだけでは

悪という職場かどうかは評価判断できないこともある

 

たいていは後者側というのは理解できるが・・・

 

そういう意味で

自分で決められる責任のある自由であるなら

長く働くことが悪とはならない

 

あくまでその本人の意思が尊重されている環境が

生産性と本人の能力向上には必要だから

 

しかし

ここら辺はあなたの価値観の話であって

その職場のルールを無視せよというわけではない

 

あなた自身の自主性であり自律性がある自由で

あなたの環境が尊重させてもらえることが

仕事に対する取り組みに「心がある」こと

 

悪環境はあなたの心を失くしてしまうから

 

ご注意ください